研究課題/領域番号 |
17K14785
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 金沢大学 (2019-2020) 中央大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
関口 達也 金沢大学, 地球社会基盤学系, 助教 (90758369)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 買い物弱者 / アンケート調査 / 地理情報システム / 移動販売 / 高齢者 / 購買環境 / アクセシビリティ / 空間情報 / アンケート / 潜在的買い物弱者 / 店舗評価と買い物の不自由 / 食事摂取の多様性 / GPS / GIS / 食料品 / 地域解析 / 主観的評価 / 食生活 |
研究成果の概要 |
本研究では日本の高齢者を中心として,新たな買い物弱者に目を向けたものである.具体的には,店舗までの距離ならず,買い物環境に対する多様な不満が買い物の不便に繋がりうると考えられる「潜在的買い物弱者」に着目をした. 都市計画やまちづくりの観点から,潜在的買い物弱者の発生要因やその特徴,該当者が有する問題について定量的な分析を行い,潜在的買い物弱者は距離以外にも,他のアクセス面や店舗の質に対する不満が買い物不便に繋がるという問題の構造,該当者になりやすい人々の特徴を把握する事ができた.また,問題の改善に向けて近居や移動販売等の有効な対策の効果とその望ましい在り方を提示する事ができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来より多面的に買い物環弱者問題を捉えた点,人々の買い物に対する不便・不満といった主観的評価構造に加え,それが買い物行動や食事摂取にまで及ぼす影響を検証した点に意義がある.また,既存の対策の効果も定量に評価を行った.これにより買い物弱者という現代の社会問題について,より包括的・多面的な理解を促すとともに,問題の解決策の方向性を提示する事ができた. さらに,人々が買い物環境に対して有する不満・不便という簡便な評価指標を用いて,問題を捉えた点も挙げられる.これらの指標は地方自治体等の調査でも用いられ,本研究で得られた結果や観点は,一般的な調査等の際にも応用・参照しやすいものであると言える.
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