研究課題/領域番号 |
17K14792
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 近畿大学 (2018-2021) 東京藝術大学 (2017) |
研究代表者 |
樋渡 彩 近畿大学, 工学部, 講師 (90793696)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ヴェネツィア / ラグーナ / テリトーリオ / 地域構造 / 地域形成 / トルチェッロ / マッツォルボ / アルティーノ / ブラーノ / 島 / バッキリオーネ川 / ポルティコ / 空間構造 / 分類 / バッキリオーネ川流域 / ヴィチェンツァ / カタスト・ナポレオニコ / ボッテーガ / モンテグロット・テルメ / 温泉 / デーゼ川流域 / 生産拠点 / テッラフェルマ / 地域形成史 |
研究成果の概要 |
ヴェネツィア研究において、ヴェネツィア周辺をとりまくラグーナ(潟)に着目した研究は希薄である。本研究では関心の低いラグーナに着目し、従来の研究対象の領域を広げてきた。これまではラグーナを取り上げても、修道院や軍事施設といった建築単体、あるいは島1つに注目するものばかりだったが、本研究を通して、それらをラグーナ全体から位置付けることをおこなった。マッツォルボでは、空間構造を維持しながらも周辺との関係で、発展、衰退してきたことがわかった。各島の形成過程を追いながら、周辺との関係を捉え、ラグーナ全体の空間形成の変遷を考察する必要性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市周辺に広がるテリトーリオ(地域、領域)の意味を本格的に扱い、地域形成史を論じるという、歴史分野における大きな進展を示すものである。テリトーリオとは、イタリア語で地域を意味する。 こうした河川・運河という水の側からヴェネツィアを歴史的に捉え直し、歴史的に成り立ってきた密接な相互関係に注目した新たな方法で地域形成を読み解くことが、その地域に眠った価値を見出す手法の一つになり得ると確信する。そして、水の側から都市の発展の背景を読み直し、地域性を明らかにすることは、これから水の都市及びその周辺地域を見直す大きな手がかりになると考えられる。
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