研究課題/領域番号 |
17K14793
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
菊地 淑人 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10645500)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 文化的景観 / 果樹 / 土地利用 / 生業 / 生活文化 / 即応性 / 価値評価 / 社会変化 |
研究成果の概要 |
本研究では、果樹に関する文化的景観を対象に、価値評価手法に関する総合的調査とブドウ、ミカン等に関する具体的な事例分析を通じて、その価値分析・評価手法について明らかにした。自然環境との関わりのなかで議論されがちな果樹に関する文化的景観形成だが、近代の殖産興業政策は時としてそうした自然とのかかわりを超えた大規模な地域開発をもたらし、その帰結として現在の文化的景観を形成している場合がある。一連の分析から、果樹に関する文化的景観としての価値は、必ずしも自然条件との関わりだけでなく、産地形成に至る前史、果樹栽培以外の生業の形成過程も含めた、より長期的・俯瞰的な視点を通じて分析することが重要と指摘できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化的景観の価値評価に関する議論は棚田等を中心になされてきたが、果樹栽培に関する文化的景観について整理・分析することで、近代以降に形成された農業に関する文化的景観の捉え方の一端を提示した。果樹栽培の文化的景観は、観光資源等とも深く結びつくものであり、本研究の成果はそうした地域の取り組みにも寄与しうるものである。
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