研究課題/領域番号 |
17K14796
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山岸 吉弘 日本大学, 工学部, 講師 (40454201)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 建築生産 / 生産組織 / 大工棟梁 / 大工組織 / 大工技術 / 建築史 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、江戸時代を代表する市井の職人である「大工棟梁」について、その建築生産活動の内容や特質を、歴史的事象として一般化・普遍化することにある。そのような抽象的な議論をする土台を形成するために、まずは具体的に大工棟梁の足跡を追わなければならない。埼玉県・茨城県・福島県を範囲として大工棟梁の調査・研究を実施し、結果を論文としてまとめ発表した。東日本の大工棟梁について、成立し成長し展開する過程の一端を明らかにすることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当該学問領域では既に多くの蓄積があり、特に京都や大阪など近畿地方を対象とした研究が盛んに行われている。それを可能にしたのは、当地に数多く残された古文書の存在であった。翻って、本研究の対象地域である東国の状況をみるに、まとまって残る古文書群は存在しない。それは、近畿地方と他の地域では建築生産の構造が異なっていることを意味している。つまり、これまでの研究に頼っては全国的に通用する一般論を構築することはできないのである。本研究は、そのような近世建築生産史研究の偏向や空白を埋めることができる。
|