研究課題/領域番号 |
17K14798
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
石榑 督和 東京理科大学, 工学部建築学科, 助教 (10756810)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 民衆駅 / 駅ビル / ターミナル駅 / ハブ駅 / 区画整理 / 国鉄 / 鉄道 / ターミナル / 民間資本 / 戦災復興 |
研究成果の概要 |
第一に全民衆駅について、建設承認の順番、年月日、改築の原因、建設費の国鉄民間間の負担割合、建設後の駅本屋の不動産としての帰属、構内営業者名、営業種目、建設承認を受けた主体名、開業年月についての情報を収集しまとめ、3つの類型(地方都市型民衆駅、大都市都市間交通ターミナル型民衆駅、首都圏都市内交通ターミナル型民衆駅)を見出した上で、それぞれの類型の建設経緯の特徴を明らかにした。 第二に初期の民衆駅の建設過程を池袋西口民衆駅と豊橋民衆駅を事例に明らかにした。池袋西口民衆駅は首都圏都市内交通ターミナル型民衆駅、豊橋民衆駅は地方都市型民衆駅である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本の近現代都市史研究において、駅とその周辺の市街地の形成過程を明らかにする上で重要な成果となる。これまで戦後の都市形成については闇市に注目が集まり、全国の主要都市のことが明らかになって来たが、その後に闇市と取って代わる駅ビルの建設については、私鉄資本の一部の事例しか明らかにされてこなかった。さらに本研究は首都圏の事例と、地方の事例に注目し、闇市の整理から民衆駅の建設過程までを連続に検証したことで、これまでの研究の大きな欠落を補う成果となった。 また、本研究は現在急激に進む全国のJR駅の再再開発において多様な当事者が歴史的文脈を議論するための土台となる成果にもなったと考える。
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