研究課題/領域番号 |
17K14799
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
木谷 建太 早稲田大学, 理工学術院, 次席研究員(研究院講師) (50514220)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ベトナム / 尺度 / 建築設計技術 / 海域ネットワーク / 陸域ネットワーク |
研究成果の概要 |
ベトナムは、漢字文化圏に属しながら、中国・韓半島・日本とは異なる造営尺度を持ち、さらにその造営尺の運用方法である建築設計技術について、登り梁ケオを合掌に組む独自の木造架構を構成し、また陵墓には異なる寸法体系を用いる独自性を持つ。以上の3つの課題について、陸域・海域に跨がる複数のネットワークの重なりとして捉え、これを総合的に検討し、ベトナムが他の地域との交流を通じて、尺度概念を受容し、共有していったことの一端を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、東南アジア研究に関する新たなアプローチとしての「港市国家」論および海域アジア研究等の関連周辺研究の成果を援用する学際的なものであり、また造営尺度とその運用方法である建築設計技術という一連の対象に、陸域・海域に跨がる複数のネットワークの重なりを見出した点が、これまで提示されていない視座であり、ある程度の生産組織の長期間の交流を基礎とする技術の一つとして、造営尺度と建築設計技術についての解明がなされるとともに、技術レベルや技能といった、伝達の難易の差と、伝わるネットワークの陸域・海域の差に関連性に言及した点に意義があると考える。
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