研究課題/領域番号 |
17K14842
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
材料加工・組織制御工学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
知場 三周 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10780356)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 鉄鋼材料 / マルテンサイト / 加工熱処理 / オースフォーム / 母相粒界 / ラスマルテンサイト / 組織形成 / 変態前加工 / マルテンサイト変態 / 結晶学 / EBSD |
研究成果の概要 |
本研究では、加工硬化オーステナイトからマルテンサイト変態させることで鉄鋼材料を強靭化させるオースフォーミング処理を施した際の組織形成、および組織サイズと結晶学的特徴に及ぼす母相粒界の影響について明らかにすることを目的とした。母相粒径の異なる種々の試料に対してオースフォームを施し、間接的に母相粒界の影響を検討した結果、微細な母相粒径を有する試料では結晶学的な集合組織の発達を確認したが、粗大な母相粒径を有する試料ではその度合いは小さく、変態前加工時に問題となる力学特性の異方性を抑制できる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在自動車業界では,厳しい排出ガス規制や運転手の安全性の向上のため,鉄鋼材料のさらなる高強度化が求められる.しかし鉄鋼材料を高強度化すると遅れ破壊が顕在化し,高強度鋼では如何に遅れ破壊を抑制するかという技術的な課題となっている.本実験は靱性を保ちながら高強度化が可能なオースフォームについて検討を行っており,耐遅れ破壊特性を向上させる可能性がある.また,オースフォームは加工硬化状態のオーステナイトからのマルテンサイト変態である.したがって母相粒界も含めた種々の格子欠陥が如何にマルテンサイト変態に影響を及ぼすかを調査する本研究は学術的な意義も大きい.
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