研究課題/領域番号 |
17K14843
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
材料加工・組織制御工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
寺本 武司 神戸大学, 工学研究科, 助教 (10781833)
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研究協力者 |
田中 克志
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 形状記憶合金 / マルテンサイト変態過程 / 双晶界面エネルギー / TiNi形状記憶合金 / 第一原理計算 / 組織形成過程 / バリアント選択性 / 界面エネルギー / マルテンサイト変態 / 自己調整組織 |
研究成果の概要 |
Ti-Ni形状記憶合金において,室温組織であるマルテンサイト組織の組織形成初期の組織形成メカニズムを解明するために,初期の組織に含まれる双晶界面の界面エネルギーを第一原理計算により評価した.初期構造は体積が小さく,双晶界面エネルギーが組織の主な形態を決定する支配因子であると予測したが,界面エネルギーの大きさだけでは組織形成過程を説明できず,弾性歪エネルギーも考慮する必要があった.したがって初期組織の構造決定は比較的大きなスケールで生じていることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マルテンサイト変態により組織が形成される際に最初期に観察される構造の選択性は界面エネルギーの大きさだけでは説明できず,弾性歪エネルギーが大きな影響を与える大きさで生じていることが示唆された.今後,弾性歪エネルギーを定量的に見積もることができれば,初期組織の選択が発生する組織の具体的な大きさのオーダーを解明することが可能である.本研究で得られた知見は,実験的に観察することが極めて困難であり,いまだ不明な点が多いマルテンサイト変態の変態初期の組織形成メカニズム解明につながることが期待される.
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