研究課題/領域番号 |
17K14854
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
化工物性・移動操作・単位操作
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
田中 孝徳 大阪電気通信大学, 工学部, 講師 (30581889)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 固液分離 / ソフトナノコロイド / タンパク質 / 濾過比抵抗 / 濾材 / 分離工学 |
研究成果の概要 |
本研究ではタンパク質のような水溶性の生体高分子と菌体などのソフトナノコロイドの濾過分離操作において濾過抵抗に寄与するタンパク質の影響を解明して、最適な分離手法、装置や操作の設計のための指針を得ることを目的として実施した。 酵母懸濁液の定圧濾過操作においてタンパク質の添加効果の濃度依存性を精査した。ソフトナノコロイドの一般的な挙動とは異なり、タンパク質の添加によりその傾向は解消され、十分添加時では圧力の増加に従い,濾過性の向上が見られた。また,高効率的濾過法の提案を行うため,濾材の影響を調べ,条件によっては濾材を変えるだけで,濾過性が1.5倍程度向上することも確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝子組換え・細胞融合などのバイオテクノロジーを応用して製造される,バイオ医薬品が注目されている。また,医療用のみに限らず,酵素や天然色素タンパク質などのタンパク質の様々な利用が増加している。機能性タンパク質の多くは,培養細胞や細菌内で生化学的に生成される。細胞内に産生される水溶性タンパク質を分離・精製するためには前処理として,細胞を破砕し,細胞片を除去する必要がある。 今回の研究成果で細胞片を除去する際にタンパク質は濾過操作の処理速度を促進する場合があることを示した。このようなバイオナノコロイドの除去操作においての分離方法の改善につながる結果である。
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