研究課題/領域番号 |
17K14860
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
触媒・資源化学プロセス
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金 雄杰 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (00761412)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 担持パラジウムナノ粒子触媒 / 脱水素 / 芳香環形成反応 / アニリン / 層状複水酸化物 / シクロヘキサノン / アンモニア / オキシム / 金属ナノ粒子触媒 / 酸化反応 / 分子状酸素 / 担持金属ナノ粒子触媒 / 脱水素芳香環形成反応 / 担持金属触媒 / 単純脱水素芳香環形成反応 / グリーンケミストリー |
研究成果の概要 |
本研究では、担持パラジウム触媒の脱水素能に着目し、シクロヘキサノンの脱水素芳香環形成反応を鍵とする種々の新規アニリン合成法を実現できた。例えば、(1) Pd/Al2O3を用いたアンモニアとシクロヘキサノンからのジアリールアミン合成反応、および (2) Pd/Mg3Al1_LDH触媒を用いたシクロヘキサノンオキシムから第一級アニリンへの選択的変換反応の開発に成功した。これ以外にも、均一系Cu/TMEDA/N-oxyl(TMEDA = teramethylethylendiamine)触媒系を用いたアルコールによるアミドのN-アシル化反応の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の液相有機合成化学は均一系触媒を中心に発展してきたが、本研究では均一系で達成できていない高難度分子変換反応を不均一系触媒の特徴を利用して初めて開発できた点で意義深い。これは不均一系触媒のファインケミカル合成分野においての均一系触媒とは異なる独自の可能性を示すものであるゆえに、有機合成化学及び触媒化学に対して重要な知見を与えるものである。また、脱水素触媒の開発は有機ハイドライドを用いた水素貯蔵システムの開発においてキーテクノロジーであることから、本研究は水素エネルギー社会の実現に向けても有意義な研究であると考えられる。
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