研究課題/領域番号 |
17K14863
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
触媒・資源化学プロセス
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
太田 英俊 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 講師 (90532094)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | リグニン / フェノール類 / 水素化脱酸素 / 芳香族炭化水素 / 固体触媒 / 表面修飾 / 反応機構 / 白金 / Pt / 水素化脱酸素反応 |
研究成果の概要 |
再生可能なバイオマス資源から化学工業において重要な芳香族炭化水素を製造するプロセスの開発は重要である。リグニンは豊富に存在する未利用バイオマスであり、その一次分解物であるフェノール類を脱酸素化して芳香族炭化水素を得る触媒反応が注目されている。しかしながら、従来法のほとんどは過酷な反応条件(一般的には高圧水素ガス下300 ℃以上)を必要とする高コスト・低安全性のプロセスである。本研究では、常圧水素ガス下110 ℃の温和な条件下でフェノール類を芳香族炭化水素に変換する触媒反応の開発に成功した。また、開発した触媒の分析と反応機構研究により、目的とする変換に有効な触媒の設計指針を得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、従来にない温和な条件下でフェノール類を芳香族炭化水素に変換する反応の開発に成功した。本技術は、未利用バイオマス資源であるリグニンから芳香族炭化水素を製造する革新的な低コスト循環型プロセスの実現に繋がる可能性がある。芳香族炭化水素は、様々な医薬品や農薬、機能性材料の原料に利用される化学工業において重要な化合物である。したがって、本研究の成果は、単に新規有機分子変換法の開発にとどまらず、工学、理学、医学、薬学、農学など、多方面の学術分野に波及するものである。
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