研究課題/領域番号 |
17K14886
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 弓削商船高等専門学校 |
研究代表者 |
佐久間 一行 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 助教 (10779896)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 液中プラズマ / ビルジ水処理 / 海洋環境保護 / 廃棄物処理 / プラズマ・核融合 |
研究成果の概要 |
本研究は、船舶において船底に溜まった油分を含む汚水であるビルジ水に含まれる油分の分解処理を目的とした液中プラズマ実験装置の開発を目的とした。液中プラズマとは、水中内に気泡を形成し、その気泡内部で大気圧プラズマを生成する技術であり、これまでに水質浄化処理の研究が行われるなど着目される技術である。 本研究では、液中プラズマによる油分を模擬した炭化水素の分解実験を行い、これまでに水中に含まれるデカンの分解処理を行った。また、処理量を増大するために電極の開発も行い、二次元メッシュ電極での放電に成功し、実験装置の開発として一定の成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
船舶内において船底に貯まるビルジ水は、吸い上げタンクに貯蔵される。ビルジ水は、油分が多いため、分離・濃縮され焼却などの処理がなされるが、船底に貯まる水のため不純物も多く、場合によっては、界面活性剤などの影響で乳化するため、処理工程にさらにフィルタ処理などが必要となる。 本研究では、これらの複合した処理にたいして、プラズマの熱による分解処理をタンク内で実施することを目的とし、船内での処理項目の削減への貢献を目指した。本研究の成果では、水中の油分の分解または界面活性剤を含む水内での分解など限定的な条件ではあるが、タンク内でプラズマ形成を行うことによる分解処理の実現可能性があることが明らかとなった。
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