研究課題/領域番号 |
17K14891
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
鈴木 良介 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (20711328)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 波浪中操縦運動 / 6自由度船体運動 / 船舶工学 / 船舶操縦性能 |
研究成果の概要 |
本研究では、船体運動に対する流体による反力の過去の履歴影響(メモリー影響)に着目しながら、波浪中を航行する船の操縦運動を含む6自由度船体運動を適切に推定しうる計算法を開発した。新たに実施した自由航走模型試験との比較から、①メモリー影響を無視して流体反力をある1つの周波数で代表することは必ずしも適切でないこと、②従来の耐航性能分野で検証されている線形理論におけるインパルス応答関数の畳み込み積分によるメモリー影響関数を考慮することで,船体動揺や波による航跡の漂流ならびに平均的な船速低下等の推定精度が改善されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究は、その簡易性から、波浪中の操縦運動や船体動揺に対する流体による反力をある1つの周波数で代表して、準定常的に扱うことがほとんどであった。本研究の様に、実験との比較からその問題点ならびに、流体反力の過去の履歴の影響度合いを具体的・定量的に示された例はほとんどない。また、開発された波浪中操縦運動計算法は、波浪中において船が備えるべき操縦性能を評価するための基礎的手法になりえる。以上により、本研究で得られた成果は意義があり、重要と言える。
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