研究課題/領域番号 |
17K14905
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
核融合学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
枝尾 祐希 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 六ヶ所核融合研究所 ブランケット研究開発部, 主任研究員(定常) (70633858)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | トリチウム / 水素酸化 / 土壌 / 水素酸化細菌 / 触媒 / トリチウム除去システム / 核融合 / 細菌 / 水素 / 微生物 |
研究成果の概要 |
トリチウム取扱施設のトリチウム除去システムでは、トリチウムガスを酸化して回収するために貴金属触媒を用いるが、室温、高湿度、低水素濃度の条件ではその触媒機能を失う。従来の貴金属触媒法の欠点を補う新たな手法として、土壌中の水素酸化細菌の水素酸化能力を利用したトリチウム酸化法の有用性を実験調査した。水素酸化細菌が通常の貴金属触媒とは真逆の水素酸化特性、特に室温、高湿度、低濃度水素という通常の触媒が適さない条件でも効率的にトリチウムを酸化できる特性を持つことを明らかにし、水素酸化細菌を利用したトリチウム酸化手法の実用可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
土壌が有する水素酸化能力を工学的アプローチによりトリチウム除去システムへ応用するという新しい試みにおいて、水素酸化細菌が従来触媒のトリチウム酸化における弱点を補う特徴を持つことを明らかにし、その実用可能性を評価したことは、トリチウム除去システムの高度化に対して有益な成果であり、トリチウムの安全取扱技術の向上において意義があると考える。
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