研究課題/領域番号 |
17K14938
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
松本 英之 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (50511383)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 電気生理学 / 光遺伝学 / 神経回路 / ドーパミン系 / ドーパミン細胞 / 意欲 / 学習 / 報酬系 / ドーパミン / ラット / 報酬 / 神経科学 / 電気生理 / げっ歯類 |
研究成果の概要 |
中脳ドーパミン細胞とその軸索投射脳領域からなる神経回路網は、意欲制御の情報処理において重要な役割を果たすと考えられる。本研究では、動物の行動開始の意欲を動的に変化させる自由行動課題を確立し、大規模な単一細胞活動計測法と光遺伝学を組み合わせて中脳ドーパミン細胞の活動を同定しながら、動物が自ら意欲的に行動するときの腹側被蓋野ニューロンの情報処理を調べた。その結果、腹側被蓋野ニューロンの活動は多様であり、意欲の大きさに相関した応答を示す同定細胞がいることがわかった。本研究成果は、中脳ドーパミンシステムがどのように意欲を適切に制御するのか、神経回路レベルの理解に貢献すると考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
意欲の制御に関わる神経細胞種の活動を確実に同定することで、神経回路レベルの具体的な情報処理機構を解明できると期待される。 電気生理学と光遺伝学を組み合わせた本研究技術を用いることで、意欲やその他のさまざまな脳機能に関する情報処理のメカニズムを高い時間・空間解像度から明らかにできると期待される。 将来的に、意欲などに異常がみられる精神障害に対する治療ターゲット(神経回路)が明確になり、副作用の少ない医療応用につながると期待される。
|