研究課題/領域番号 |
17K14939
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
北西 卓磨 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (90722116)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 前障 / 嗅内野 / 空間記憶 / 細胞外計測 / 光遺伝学 / 格子細胞 / 頭方向細胞 / 海馬 / 大規模細胞外計測 / 神経情報処理 / 大規模活動計測 |
研究成果の概要 |
前障は、機能未知の脳の深部領域である。近年、研究代表者らは、前障が空間記憶に重要な内側嗅内野に強く投射し、記憶を調節することを発見した。そこで本研究は、前障-嗅内野の神経経路における情報伝達の実態を明らかにすることを目的とした。この目的のため、前障から嗅内野へと投射する神経細胞を光遺伝学的に操作しつつ、さらに、自由行動中に嗅内野の神経活動を計測する実験系を確立した。そして、嗅内野表層の格子細胞・頭方向細胞は、前障の光操作によらず安定した発火パターンを保つことを示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで前障の機能解明が進んでいない理由として、前障は細長い形状をした脳領域であり、選択的な操作が難しかった点が挙げられる。本研究は、前障から特定の領域 (嗅内野) へと投射する神経細胞を選択的に標識・光操作しつつ、さらに自由行動中の神経活動を計測する実験系を確立した。これは、前障の機能解明のために重要なステップであり、当該分野において意義深いと考える。前障が嗅内野の活動にどのように影響を与えるのか、その全容解明のために更なる研究が必要である。
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