研究課題/領域番号 |
17K14964
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 東京女子医科大学 (2018-2019) 横浜市立大学 (2017) |
研究代表者 |
實木 葵 (高橋葵) 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (80760074)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 軸索ガイダンス分子 / セマフォリン / AMPA型受容体 / 軸索ガイダンス / シナプス可塑性 |
研究成果の概要 |
長期記憶の形成には新規の遺伝子発現やタンパク質合成が必須であることが明らかになっているが、どのような分子により制御されているかについては未だに明らかではない。これまでに分泌型軸索ガイダンス分子セマフォリン3A(Sema3A)が記憶形成の分子基盤であるAMPA型受容体をシナプスへ移行し短期記憶の成立に必要であることを明らかにした。従って、Sema3Aの長期記憶の形成,AMPARsの新規合成を制御するかを検証した。Sema3Aの長期記憶形成における役割を明らかにすることで、Sema3Aをターゲットとした創薬や記憶障害を伴う精神疾患の病態解明の発展が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Sema3Aはそのシグナル分子は脳・神経疾患との関与が報告されており、実際、アルツハイマー型認知症患者の死後脳において、Sema3A の発現が増加するとの報告がある(内田ら., Gene Cells 2005; Goodら., J Neurochem 2004)。従って、記憶形成の障害による疾患のメカニズムを解明するためにも長期記憶形成時のSema3A の生体内における分泌動態とそのメカニズムを明らかにすることは重要である。本研究で得られる知見は、Sema3A をターゲットとしたアルツハイマー病をはじめとする脳・神経疾患の治療法の開発につながると期待される。
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