研究課題/領域番号 |
17K14967
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
長谷川 実奈美 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00778764)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ALS / TDP-43 / プロモーター / スプライスバリアント / 転写制御 / RNA結合タンパク質 / RNAスプライシング / 神経変性疾患 |
研究成果の概要 |
TDP-43はALSの原因遺伝子の一つと考えられており、TDP-43遺伝子変異を持たないALS患者においてもTDP-43の特徴的病理所見が認められる。本研究はTDP-43の転写調節機能に着目し機能解析を行った。本研究成果より、TDP-43の転写開始点上流においてTDP-43のプロモーター活性を実験的に初めて検出した。また、本来のプロモーターとは異所性にプロモーター活性があることを見出した。また、TDP-43スプライスバリアントがTDP-43の上流プロモーターには影響せず、異所性プロモーターのみを活性化させることがわかった。研究期間の成果をNeuro2019にて発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TDP-43は1995年に転写調節因子として同定されたが、その後標的RNAの安定性やスプライシングを調節する機能が明らかとなり、これらの機能を介して自己発現量調節を行っていることが示された。2006年にTDP-43とALS病態との関与が初めて示唆されTDP-43の機能解析が活発となったが、TDP-43が転写を自己調節する可能性には着目されていなかった。本研究によりTDP-43が自己のプロモーターに結合し活性を抑制することがわかり、TDP-43の転写調節機能とALS病態の関与について今後着目する意義があると考える。国際学会における成果発表を通して、国内外の研究チームに研究意義を示すことができた。
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