研究課題/領域番号 |
17K14980
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
原本 悦和 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (30540869)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 血球細胞 / 血液凝固 / 両生類 / ツメガエル / イベリアトゲイモリ / 止血 / アフリカツメガエル / ネッタイツメガエル / 血球 / 発生・分化 / 組織再生 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
組織が損傷を受けた際、最初に起こる重要な生理反応が止血である。止血の際に形成される血餅には多くの血球がトラップされる。哺乳類以外の生物では、赤血球や血小板の役割を果たす栓球が有核であることから、これらの血球細胞が無核である哺乳類とは異なる生理反応を示す可能性がある。本研究では、血液凝固反応の過程で血餅にトラップされる有核血球細胞がダイナミックに遺伝子発現を変化させていることを明らかにした。また、各種血球細胞を識別するためのマーカー探索および標識技術の検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳類と異なり、両生類では赤血球や血小板の働きを担う栓球が有核であることに着目し、創傷治癒のもっとも初期におこる血液凝固反応において、有核血球細胞が担う役割について解析を進めた。両生類がもつ高い創傷治癒・組織再生能力に関して、独創的な観点に基づいてメカニズムの解明に取り組む挑戦的な研究である。血液凝固反応における有核血球細胞の動態と生理的役割が明らかになれば、これらの細胞が担っていた役割を別のかたちで付与することによって、新たな再生医療技術の開発につながると期待される。
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