研究課題/領域番号 |
17K14981
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
沖田 結花里 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30743710)
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研究協力者 |
加藤 光保
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | GPNMB / 乳がん / がん幹細胞 / EMT / 特殊環状ペプチド / 抗体 / 幹細胞マーカー / 環状ペプチド / 腫瘍形成 / 転移形成 / 上皮間葉転換 / 分子標的治療 |
研究成果の概要 |
がんの根治を妨げる原因として、腫瘍中に低い割合で存在するがん幹細胞の存在が挙げられる。それはがん幹細胞が自己複製可能で治療抵抗性があり、治療後の再発や転移の原因になると考えられているからである。本研究課題は、がん幹細胞に特異的な因子を解明することを目的として行われた。その結果、I型膜タンパク質Glycoprotein nmb(GPNMB)が、ある条件化で細胞表面に存在し、幹細胞性特性の誘導に関与していることを明らかにした。またGPNMBによる腫瘍形成誘導には、Krigle-like domain(KLD)が重要であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題によりGPNMBが、がん幹細胞性特性の誘導に関与していることが示された。またGPNMBによる腫瘍形成誘導には、細胞外領域に位置するKrigle-like domain(KLD)が重要であることが初めて明らかになった。 がん幹細胞は治療後の再発や転移の原因になると考えられている。そのため、がん幹細胞に特異的な因子が解明できれば、それを標的としたがんの根本的な治療が可能になると期待される。そのため、本研究課題により得られた新規知見をもとに、GPNMBを標的とした新規がん治療薬が開発に成功すれば、その意義は学術的にも社会的にも大きい。
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