研究課題/領域番号 |
17K14983
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
眞野 恭伸 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (80577362)
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研究協力者 |
松坂 恵介
岡部 篤史
福世 真樹
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 癌 / 早期細胞老化 / Notchシグナル / 細胞老化 / 老化 |
研究成果の概要 |
癌防御機構として知られる早期細胞老化機構の破綻は発癌に深く関与する。本研究では早期細胞老化機構における新規重要因子JAG1遺伝子に着目する事で、複雑に制御される癌化メカニズムの解明を目的とした。JAG1のknockdown(KD)及び強制発現下でのRNA-Seq、ChIP-Seq解析の結果から、JAG1-Notchシグナルの活性化を介したp21とp15の発現上昇がRas/Raf誘導性早期細胞老化機構にとって重要である事が示唆された。またJAG1活性化細胞と正常細胞を共培養すると正常細胞にも老化が誘導される事も明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Notchシグナルは、発生、分化、増殖などの様々な細胞の運命決定において重要な役割を果たす事が知られている。癌においては、Notchシグナルは発癌性及び抗腫瘍性の両面性を持つ可能性が示唆されているが、今回の解析によって正常線維芽細胞においては、Notchシグナルの活性化が老化を誘導する事が明らかとなった。またNotchシグナル活性化細胞と正常細胞を共培養する事で、周囲の正常細胞にも老化が誘導される事を見出した。この様なNotchシグナルの機能は、癌細胞(自身の早期細胞老化誘導機構が破綻した細胞)の転移・浸潤機構にも関与している可能性があり、今後の研究の発展が期待される。
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