研究課題/領域番号 |
17K14994
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター) (2018-2019) 九州大学 (2017) |
研究代表者 |
豊川 剛二 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 呼吸器外科医師 (30627261)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | PD-L1 / EZH2 / 肺癌 / 免疫療法 / 肺腺癌 / 手術 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
九州大学消化器・総合外科にて手術を行った肺腺癌417例について、免疫チェックポイント分子であるPD-L1とヒストンメチル化酵素EZH2の発現を解析し、PD-L1とEZH2の発現が正の相関を示すことを同定した。すなわち、EZH2陽性症例では49%がPD-L1陽性であったが、EZH2陰性症例では7%のみPD-L1陽性であった (P<0.001)。同結果は2019年にAnnals of Thoracic Surgeryに原著として報告した。また、細胞株を用いたEZH2の発現調節ではPD-L1発現変化はなく、EZH2によるPD-L1のメチル化の可能性も考えられるため、今後検討を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PD-L1とEZH2の関連についての報告はなく、本研究が世界初の報告である。免疫チェックポイント阻害剤の標的であり、かつ効果予測因子でもあるPD-L1と、代表的なヒストンメチル化酵素であるEZH2との関連を示した点で、非常に意義があるものと考える。本知見はニボルマブやアテゾリズマブなどの免疫チェックポイント阻害剤へのEZH2阻害剤の上乗せ効果の可能性を示唆するものである。
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