研究課題/領域番号 |
17K14998
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
森 勇伍 京都産業大学, 総合生命科学部, 講師 (00780785)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 癌 / 細胞移動・転移 / 細胞間接着 / 発現制御機構 / 転写制御 / 悪性腫瘍 / 細胞間接着、運動 |
研究成果の概要 |
Trop-2は、発現量と予後の相関関係が報告されている癌悪性化因子であるが、細胞間接着の保持への関与など、癌悪性化抑制因子としての機能も報告されており、評価が定まっていない。本研究では、Trop-2の量的な変化だけではなく質的な変化に注目し、同分子のリン酸化制御機構及び癌悪性化機構への影響を検討した。その結果、Trop-2はPKCα/δによってリン酸化され、また同分子の阻害剤は、癌細胞の移動能を低下させることを見出した。これは、Trop-2による癌悪性化が質的な変化によって誘導される可能性を示すものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Trop-2の量的な変化に伴う癌悪性化との関連性の解析は、今までも多くの研究がなされているが、本研究は、Trop-2の量的な変化だけではなく、質的な変化が、癌の悪性化機構に関与していることを示唆する初めての報告となる。これは今後、癌におけるTrop-2の機能を解析していく上で有用な知見になり得ると考えられ、またTrop-2のリン酸化レベルの測定は、癌の悪性化を評価する新たな指標となり得る可能性を示すものである。
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