研究課題/領域番号 |
17K15003
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
成瀬 美衣 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 研究員 (80549923)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オルガノイド / エピゲノム / エピジェネティクス / 発がん / メチル化 / がん |
研究成果の概要 |
本研究ではオルガノイドが組織のメチル化を維持していることを、片親性発現遺伝子のような厳密にメチル化制御を受ける遺伝子の DMR を例に明らかにした。がん研究では抗がん剤抵抗性へのエピゲノム の関与等が注目されており、オルガノイドが、がんエピゲノム研究のモデルとしても有用であることを示した。さらに全ゲノムで親由来のゲノムまで区別した全ゲノムバイサルファイトシーケンスを可能とした。オルガノイドは in vitro で発がん過程を再現可能であり、これに前述の全ゲノムバイサルファイトシーケンス技術を利用することで、多段階発がん過程における遺伝子変異によるエピゲノム変化を詳細に明らかにすることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オルガノイドの片親性発現遺伝子の DMR を詳細に解析した報告はこれまでになく、オルガノイドが組織のエピゲノム の状態を厳密に維持したモデルであることを初めて示した。がん研究においてがん患者の全ゲノムシーケンスは多岐にわたり行われているが、結果には症例毎の違い、がん細胞の不均一性も含まれ、がん研究におけるモデルとしては扱いが困難な点がある。本研究では発がん過程のエピゲノム解析を、生体内に近く且つ簡便化したモデルとして行い、ヒトのがん研究に生かすため、父母由来のアレルを区別可能なマウス正常上皮から樹立し、エピゲノムの変化を感度良く検出可能な点が有用である。
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