研究課題/領域番号 |
17K15015
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
鈴木 修平 山形大学, 医学部, 助教 (90637175)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | がん幹細胞 / ドラッグリポジショニング / 薬剤抵抗性 / ドパミン / セロトニン / 神経伝達物質 / ドラッグリポジショニグ / 抗精神病薬 / サバイビン / サイコオンコロジー / グリオブラストーマ / 肺がん / 膵がん / オランザピン / 癌幹細胞 / アリピプラゾール / 癌 |
研究成果の概要 |
新規抗精神病薬をドラッグリポジショニングの観点で用いた際の抗腫瘍効果について、以下の知見を得ることに成功し、それらを査読誌へ報告、複数の引用を受けている。制吐剤としても用いられる新規抗精神病薬であるオランザピンを用いた研究においては、肺がん、膵がんなど多くの種類のがんへ抗アポトーシス分子であるサバイビンの減弱を介して抗がん剤併用での高い抗腫瘍効果を得ることに成功した。また、有害事象の少ない新規抗精神病薬ブレクスピプラゾールでも同様の結果が確認でき、さらにオシメルチニブなど他機序の抗がん剤との高い併用効果についても、培養細胞に対してだけでなく、動物実験でも並行して確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:神経伝達物質や神経伝達物質受容体が、がんへどのような作用を示すかどうか検討していく中での嚆矢ともいえる知見を得ることができ、さらに詳細に、それらの働きや作用機序を詳らかにしていくことが可能となった。 社会的意義:ドラッグリポジショニングの視点から行われた研究であり、既に安全性が担保され、他疾患でではあるが保険承認の得られている薬剤を用いることから、身体的安全面や経済学的負担面から大きなメリットのある治療戦略といえて、実用へのハードルが非常に低いことが予測される。
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