研究課題/領域番号 |
17K15016
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
斎藤 高 筑波大学, 附属病院, 医員 (70750107)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 放射線治療 / 化学療法 / 温熱療法 / ナノ粒子 / 磁性体 / 放射線増感効果 / 温熱 / ドラッグデリバリー |
研究成果の概要 |
抗癌剤と放射性物質を癌細胞に直接運ぶことで副作用の少ない効率性に優れた治療ができる。ナノ粒子に抗癌剤(ゲムシタビン)を封入し、合成した。抗癌剤であるドキソルビシンと磁性体ナノ粒子及びPNIPAAmを組み合わせたスマートな温熱応答性ナノファイバーを完成させ、癌細胞に対して効率良くアポトーシスを誘導することを明らかにした。物性評価として、動的光散乱法による粒径測定の結果から作成した磁性ナノ粒子が多層構造を有していることおよび6層程度で粒径が飽和することを明らかにした。5minの磁場印加により顕著な殺細胞効果が誘導され、その効果は印加時間及びmf-MNPの濃度依存的に増強されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗癌剤と放射性物質を癌細胞に直接運ぶことで副作用の少ない効率性に優れた治療ができる。それに加えて、温熱による増感効果も加味することで高い治療効果を実現させることが特色である。がん治療抵抗性を示す膵臓癌への治療を目指し、放射線療法、化学療法、温熱療法の特性を併せ持つナノ粒子を開発し、薬剤の動態、腫瘍への集積性及び安全性を評価した。最終的なドラッグデザインを決定し、細胞を用いた殺細胞効果の検証試験を行った。
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