• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

腫瘍内環境選択的に薬理活性を発現するパクリタキセル誘導体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K15019
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 腫瘍治療学
研究機関東京工業大学

研究代表者

友田 敬士郎  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任助教 (70516400)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2018年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードドラッグデリバリー / プロドラッグ / 高分子ミセル / アミノリシス / パクリタキセル / 癌 / 生物・生体工学 / ナノデバイス
研究実績の概要

パクリタキセル(Ptx)は、抗がんスペクトルも広く、未だ第一選択薬となっているがん種も多い、治療効果の高い抗がん剤の一つである。しかしながら、その高い疎水性のため臨床では可溶化剤としてエタノールと界面活性剤の一種であるクレモフォールに溶解させて用いられている。そのため薬物ががん部位以外の全身に分布し易い上、可溶化剤自体も副作用が強く、この点において改善が望まれている。本研究では、Ptxの薬理活性部位である2'-OH基と、生分解性両親媒性高分子であるポリエチレングリコール-ポリグルタミン酸共重合体(PEG-b-PGlu)とをアセタールリンカーを介して結合させ、可溶化させることで副作用の軽減及びEnhanced Permeability and Retention Effect (EPR効果)による腫瘍集積性を向上させることを目的としたパクリタキセルのプロドラッグ化を目指した。このプロドラッグは、結合体で存在する場合は薬理活性が低い状態を維持している一方、腫瘍組織内の酸性環境下でアセタールリンカーが解離し、薬理活性が復元されるというものを設計したものである。
グルタミン酸側鎖へのエチレンジアミン導入を試みたところ、側鎖に対して最大で20%程度しか導入することができなかったため、側鎖部位をグルタミン酸ではなくアスパラギン酸に変更したところ(PEG-b-PAsp)、側鎖へのアミン導入率100%を達成した。結合させたアミンがエチレンジアミンでは、分子鎖内に回転軸が存在せずフレキシビリティが低く、次のステップであるカルボキシランの結合も導入率が低くなると懸念される。そのため、導入するアミンをエチレンジアミンから1,2-bis(2-aminoethoxy)ethaneに変更して導入を行ったところ、同様に側鎖への導入率100%を達成することができた。

報告書

(2件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi