研究課題/領域番号 |
17K15025
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
國定 勇希 岡山大学, 大学病院, 医員 (10779416)
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研究協力者 |
鵜殿 平一郎
榮川 慎吾
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Treg / メトホルミン / 代謝 / 制御性T細胞(Treg) / がん免疫 / 制御性T細胞(Treg) / 癌 / 腫瘍免疫 / 制御性T細胞 |
研究成果の概要 |
2型糖尿病薬メトホルミンが免疫細胞を介した抗腫瘍作用を有することを先行研究で明らかとしていた。本研究により、腫瘍の増大に寄与するといわれている免疫抑制能を持つ制御性T細胞(Regulatory T cell: Treg)への作用を解析した。 マウス腫瘍移植モデルにおいてメトホルミン投与群では腫瘍局所のみのTregの細胞死を誘導し、Tregの機能抑制を生じていることを明らかとした。また、non Treg細胞からTregへの分化・誘導時に、本来であれば脂質代謝優位といわれているTregの代謝を解糖代謝優位に変化させていることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メトホルミンは世界中で使用されている糖尿病薬であり、安全性や実用性が高い。また、その費用も安価である。さらに、全身のTregには影響を与えず、腫瘍局所のみに作用することを明らかとしており、自己免疫疾患の副作用が生じにくいえ、非常に革新的である。腫瘍内Tregのみを制御する薬剤の報告は未だになかったため、本研究での結果は学術的にも社会的にも非常に高いといえる。
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