研究課題/領域番号 |
17K15026
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
小野寺 貴恵 (山内貴恵) 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 特任研究員 (20535736)
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研究協力者 |
今道 祥二
菊原 颯太
佐々木 由香
藤森 浩彰
益谷 美都子
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 放射線増感 / APOBEC3G / 阻害剤 / 分子標的治療 / 抗がん剤 |
研究成果の概要 |
これまでに当研究室で放射線増感の新たな標的分子候補として見出されたAPOBEC3G(A3G)について、そのノックダウン下における放射線増感の検証を行った。A3Gノックダウンを行うことで特定のがん細胞株においてγ線感受性の亢進が認められ、A3Gの機能阻害が確かに放射線増感作用を示すことを明らかにした。また、A3GがDNA二本鎖切断修復に関与していることを示唆する結果が得られた。A3Gを阻害する低分子化合物探索のためのスクリーニング系の構築を行った。本研究課題にて構築したスクリーニング系を用いて検討を進めることで、A3Gを標的とした新規放射線増感剤の同定につながることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍の放射線感受性を選択的に増強する放射線増感剤は、放射線治療と併用することで治療効果を高める効果が期待されるが、現時点では臨床に定着した増感剤はほとんどない。本研究では、これまでに申請者の所属する研究室で行われた研究結果から標的候補として見出されたAPOBEC3Gが放射線増感の標的として有効であることを示した。また、今後、臨床研究に展開できる放射線増感剤が見出せれば、放射線治療成績の向上に大きく貢献できると期待される。また、APOBEC3G阻害剤は医療への応用だけではなく、基礎研究でも利用できるものであり、様々な分野への貢献が期待できる。
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