研究課題/領域番号 |
17K15029
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
立田 岳生 東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (70438563)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | リボヌクレアーゼ / アポトーシス / 抗腫瘍効果 / AKR1B10 / EGFR / 多剤併用 / 悪性中皮腫 / 抗がん剤 |
研究成果の概要 |
新規抗がん剤候補として期待される抗腫瘍性リボヌクレアーゼである,ウシガエル卵由来シアル酸結合性レクチン (cSBL) の抗腫瘍効果を in vitro および in vivo で解析した.cSBL は,既存の抗がん剤と比較しても高いがん細胞選択性を示し,強い細胞増殖抑制効果を示した.また,cSBL は悪性中皮腫異種移植マウスに対しても,有害作用が認められない条件下,抗腫瘍効果を示した.さらに,cSBL の抗腫瘍効果は,HER ファミリー分子の発現低下を伴う細胞死誘導に起因することや,種々の薬剤との併用解析の結果から,cSBL と pemetorexed の併用が有用である可能性などが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
cSBL は,効力やがん細胞選択性の観点から有効ながん治療薬になりうる知見が得られた.またその効果はマウスを用いた実験においても確認された.さらに,その作用機序が明らかになりつつあり,機序の観点も含め有用な併用の組合せなど,新しい知見が得られた.cSBL は,RNA 分解に起因するアポトーシス誘導効果を示すという,新しい作用機序で抗腫瘍作用を示すことも明らかになっている.これらの知見は,これまでにない新領域の抗がん剤の開発につながる可能性がある.
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