研究課題/領域番号 |
17K15033
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 愛知学院大学 (2020) 神戸学院大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
安藤 基純 愛知学院大学, 薬学部, 講師 (90636028)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病 / インスリン抵抗性 / セレノプロテインP / がん / 白金製剤 / 肥満 / 炎症性サイトカイン / 抗がん薬 / ヘパトカイン / 腫瘍 / 癌 |
研究成果の概要 |
高脂肪食(HFD)供与マウスとストレプトゾシン(STZ)投与マウスでの比較検討から、血中セレノプロテインP(SelP)濃度の上昇にはインスリン放出能およびインスリン抵抗性様状態が必要条件であることが示唆された。BALB/cとC57BL/6でHFDに対する応答性を比較した結果からは、HFD摂取による血中SelP濃度上昇の有無には肝臓の脂質(トリグリセリドなど)の過剰蓄積の有無などが関与していると推察された。STZ誘発性の高血糖モデルマウスとその対照群においてオキサリプラチンの体内動態を調べた結果、オキサリプラチン投与後60分までは遊離白金濃度および総白金濃度はSTZ投与マウスで高値となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、インスリン抵抗性と深い関係があるセレノプロテインPの発現に対する影響を及ぼし得る因子が明らかになった。これらの情報は、インスリン抵抗性の予防や改善、あるいはインスリン抵抗性を伴う糖尿病患者の治療適正化に寄与する知見であると考えられる。また、糖尿病病態では白金製剤の体内動態が非糖尿病病態と異なる可能性が示され、糖尿病を患うがん患者の白金製剤による治療を適正化するための検討が今後必要である可能性を本研究は示した。
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