研究課題/領域番号 |
17K15038
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ゲノム生物学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
川端 麗香 群馬大学, 未来先端研究機構, 講師 (90721928)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 肺がん / トリプルネガティブ乳がん / 予後予測マーカー / 治療標的 / RNA-seq / 新規治療標的 / 免疫組織染色 / バイオマーカー / 小細胞肺がん / 肺扁平上皮がん / 化学療法耐性機構 / 癌 / ゲノム / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
肺扁平上皮がん(LSCC)や小細胞肺がん(SCLC)トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は未だ治療が困難ながん種であり、予後改善には特異的な治療効果予測因子、および治療標的の同定が急務である。我々は、臨床検体、公共データベースのオミックス情報、細胞株やマウスでの実験データを解析・統合した結果、LSCCではSTMN1やSTXBP4/ΔNp63、SCLCではSTMN1やTRIT1、TNBCではCASP14やCPA4が高発現している症例で予後が悪いこと、また、がん細胞の悪性度や抗がん剤の効きづらさに影響を与えていることを明らかにした。これらの結果はがん個別化医療の発展に繋がると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の網羅的なゲノム・遺伝子解析は、多くのヒトがんにおける多様なゲノム異常の存在を明らかにしつつある。肺がんは本邦でがん死因第1位の難治がんであり、分子標的治療が行われているが、LSCCやSCLCでは標的となる遺伝子異常がほとんど同定されていない。TNBCは乳がん全体の15-20%を占め、予後が著しく悪い症例が認められる。TNBCはホルモン受容体やHER2といった分子標的がすべて陰性であり、有用な治療標的の同定が求められている。本研究で同定された予後予測マーカーや候補治療標的分子により、これらの患者のがん個別化医療の発展に繋がると期待される。
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