研究課題/領域番号 |
17K15045
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ゲノム医科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中出 翔太 広島大学, 理学研究科, 研究員 (70795509)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ゲノム編集 / CRISPR-Cas9 / がん細胞 / スクリーニング / ゲノム / 癌 / ノックイン |
研究成果の概要 |
本研究では、乳がん細胞におけるCRISPR-Cas9を用いたノックアウトスクリーニングの基盤となる遺伝子改変の効率化技術としてLoAD法を開発した。同法は、ゲノム編集領域にDNAの二本鎖切断(DSB)修復因子を集積させることで遺伝子改変を効率化を可能にする。我々はこれにより培養細胞におけるノックイン効率の上昇、同時多重ノックインの実用化など多岐に応用可能であることを証明した。また、ウィルスベクターを用いてCas9タンパク質を恒常的に発現する乳がん細胞株の作製などの整備を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LoAD法の開発によって、ゲノム編集によるノックイン効率を大きく上昇させることに成功した。これは遺伝子改変細胞株の樹立効率を引き上げ、ゲノム編集を用いた遺伝学的解析に必要な期間を大幅に短縮する。また、CRISPR-Cas9の変異導入効率や遺伝子導入効率が低い細胞種でも改変株作製が高効率に可能になった。さらに同法は、局在化させるDSB 修復遺伝子をカスタマイズすることで、オーダーメイドな遺伝子改変を誘導する手法の発展に繋がる。
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