研究課題/領域番号 |
17K15053
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
QUINTIN LAU 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 客員研究員 (60794518)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | MHC / frogs / immunogenetics / Transcriptome / Frog / Rana / chytrid / frog / transcriptome / anuran / chytridiomycosis / immunity / tadpole / mhc |
研究成果の概要 |
本研究では日本のカエルのMHCという免疫遺伝子に注目した。MHCは特定の抗原を認識するもので、適応免疫において重要な役割を果たしている。世界中のカエルにとって危険な「ツボカビ」という真菌症があるが、東アジアのカエルはツボカビに耐性がある。日本のカエル12種のcDNAライブラリをシーケンスし、特にMHC遺伝子配列について詳しく解析した。配列中のアミノ酸の特性等を考慮し対立遺伝子の物理化学特性を推定すると、すべての種で類似の特性を持つ対立遺伝子を共有していることが明らかになった。このことは、日本のカエルのMHC遺伝子の進化はツボカビのような共存する病原菌に対して形作られてきた可能性を示す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、カエルの免疫遺伝学及び宿主と病原体の進化をさらに深く理解することに貢献する。 さらに、本研究は保全遺伝学分野において、『致死性のツボカビから全世界のカエルを守る』という最終目的の達成にも貢献できる。
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