研究課題/領域番号 |
17K15056
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
角谷 拓 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物・生態系環境研究センター, 室長 (40451843)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 群集 / 食物網 / 生物多様性 / 安定性 / 生物群集 / 生態系機能 / キーストーン / 群集生態学 / 季節変動 |
研究成果の概要 |
乾季と雨季で水位が大きく変化するトンレサップ湖の季節的食物網の構造と安定性特性の変化の実態を明らかにすることを目的とした。胃内容物および窒素安定同位体比の分析から、特に、小型の魚食性魚種については、雨季に栄養段階の低下がみられることが明らかになった。この栄養段階の低下は、餌生物として無脊椎動物や植物性のものの比率が大きくなるためであることが示唆された。さらに、数理モデルによる食物網解析から、動物プランクトンと甲殻類の食うー食われる関係が不安定化しやすいこと、また、その安定化には、雑食性の魚種が重要な役割を果たす場合多いことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
栄養段階や雑食性は、生態系の安定性に大きく影響を与えることが知られている。本研究は、雑食性魚種がトンレサップ湖の生態系の安定性に重要な機能を果たしている可能性があること、さらに、このような栄養段階や雑食性が季節によって大きく変動する可能性を示した。これらの結果は、生態系の安定性を正しく理解し管理方策を考える上では、季節的な食物網の構造や特性の把握が欠かせないことを示している。
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