研究課題/領域番号 |
17K15061
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
Argunhan Bilge 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任助教 (30792759)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | DNA repair / Genome stability / Double-strand break / Homologous recombination / Rad51 / Swi5-Sfr1 / fiision yeast / Rad55-Rad57 / fission yeast / Rad51 paralogs |
研究成果の概要 |
DNA二本鎖切断は最も危機的なDNA損傷であり、この修復には相同組換えが重要な働きをする。Rad51リコンビナーゼは相同組換え反応における中心タンパク質であるが、正常に機能するためには多くの補助因子が必要である。本研究では、Rad51とSwi5-Sfr1補助因子の物理的および機能的相互作用を詳細に解析した。その結果、Sfr1のN末端にRad51と結合する領域を明らかにした。このSfr1変異株の解析から、別の補助因子複合体Rad55-Rad57が、Swi5-Sfr1とRad51間の相互作用の欠陥を抑制することを発見した。以上の結果をもとに、相同組換えの分子機構の新しいモデルを提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
相同組換えは、哺乳類の腫瘍形成を防ぐために重要であるゲノムの安定性を維持するための不可欠な生体機構であり、また、減数分裂時の配偶子の生成に重要な役割を果たす。 したがって、相同組換えは、細胞増殖と生殖という2つの生命の中心的な特徴で重要な役割を果たしている。 重要なことは、相同組換の分子メカニズムが酵母からヒトまで高度に保存されていることである。したがって、酵母細胞に関する我々の発見は、ヒト細胞におけるDNA修復プロセスの理解に繋がり、そのため、がんや老化、不妊といった人類にとって極めて重要な現象の詳細な分子メカニズムの解明の基盤知識として貢献する。
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