研究課題/領域番号 |
17K15062
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
茶谷 悠平 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任助教 (30794383)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | タンパク質合成 / リボソーム / 新生ポリペプチド鎖 / 翻訳 / 遺伝子発現 / tRNA / 翻訳伸長 / peptidyl-tRNA / 遺伝子発現制御 |
研究成果の概要 |
リボソームが負電荷アミノ酸を連続して連結する際に、確率的に発生する翻訳の途上終結現象(IRD : Intrinsic Ribosome Destabilization)の発生メカニズムを明らかにするため、生化学的、遺伝学的解析を行った。結果、翻訳伸長段階にのみ見られるある特徴的構造が70S翻訳複合体を安定化していること、またIRDはその構造を破断することで複合体の不安定化を誘起していることが示唆された。さらに解析の途上で、IRDは特異なタンパク質合成の起点となっていることも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、遺伝子発現の最終過程である翻訳に内包される潜在的リスクと、それに対するカウンターメカニズムの存在が示唆された。一方で、そうしたリスクすら活用する生物の強かさも示唆され、近年揺らぎつつある1遺伝子 : 1タンパクの大原則に新たな視点を提供できるものと期待している。また、原核生物におけるタンパク質合成の限界の一端が明らかになったことで、工業的に有用な改変大腸菌株の作成についても新たな可能性が示されたものと考えている。
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