研究課題/領域番号 |
17K15063
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
牧野 支保 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 研究員 (70791458)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | オートファジー / RNA分解 / 液胞 / 酵母 |
研究成果の概要 |
オートファジーはこれまでタンパク質の分解機構として理解されてきたため、オートファジーの分解の標的となるRNAやその生理機能は未知である。オートファジーで液胞に運ばれたRNAを網羅的に解析した結果、オートファジーによるmRNA分解には選択性があることが分かった。さらに、優先的に分解されるmRNAはオートファジー誘導時にリボソームとの相互作用を維持するもしくは増加する傾向があることを見出した。また、tRNA分解についても選択性があり、tRNAのアミノアシル化の有無により選択性は変化することが明らかになった。以上より、オートファジーは翻訳段階の遺伝子発現制御機構として機能することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は生物の基本的な機能維持に必須なオートファジーの生理機能を、選択的なRNA分解という観点から理解する独自の試みである。液胞/リソソーム内のRNA分解酵素は出芽酵母から高等生物まで高度に保存されている。出芽酵母で得られた知見や手法を高等生物に応用させることで、選択的なRNA分解を基盤としたオートファジーの更なる理解が期待される。
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