研究課題/領域番号 |
17K15064
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐藤 綾 京都大学, 生命科学研究科, 特定研究員 (40595112)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 減数分裂 / 染色体 / シナプトネマ複合体 / 線虫 / 不妊 |
研究成果の概要 |
正常な精子、卵子形成には、減数分裂において、正しく染色体を分離することが必須である。減数第一、第二分裂は、染色体をつなぐコヒーシン分子を、異なる染色体領域で二段階に分けて切断することで実現される。我々はヒトまで保存された不妊因子SYCPの線虫ホモログであるSYP-1タンパク質が、このコヒーシン分子を分解する染色体領域を決定するカスケードの上流で働くことを明らかにした。特にリン酸化されたSYP-1の挙動が交叉形成後にダイナミックに変化することで、減数第一分裂における染色体分離面を決める因子を、染色体の特定領域に誘導する分子カスケードを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
正常な精子、卵子形成には、減数分裂において、正しく染色体を分離することが必須である。本研究は、ヒトにおいて不妊原因因子として同定されているSYCPタンパク質の、線虫ホモログであるSYP-1タンパク質が減数分裂に果たす役割を解析した。この研究より、SYP-1/SYCPタンパク質が減数分裂前期にリン酸化を受けること、そのリン酸化が、シナプトネマ複合体と呼ばれる減数分裂期の相同染色体を架橋するタンパク質重合体のタイムリーな重合に重要であること、そして、減数第一分裂における染色体の分離面を決定するのに重要であることを示した。この研究より、ヒトまで保存された減数分裂因子の機能の一部が明らかになった。
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