研究課題/領域番号 |
17K15071
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
喜多 俊介 北海道大学, 薬学研究院, 特任助教 (10702003)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脂質輸送 / 電子顕微鏡 / 昆虫 / タンパク質 / 脂質 / リポタンパク質 / リポホリン / カイコ / 蛋白質 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
昆虫の脂質輸送はリポホリンと呼ばれる蛋白質複合体によって担われている。リポホリンによる脂質輸送機構は、昆虫独自のシステムであり、脂質を輸送した後にリサイクルされるなどの特徴を持っている。本研究では昆虫のリポホリンの脂質輸送機構を解明するため、カイコのリポホリンの立体構造解析を行った。本研究で用いたリポホリンは、カイコ幼虫の体液から精製して調製した。精製したリポホリンを電子顕微鏡で観察したところ、均一な大きさの球形の粒子が観察された。さらにリポホリンと協力して脂質を輸送するLTPについても電子顕微鏡を用いて観察を行い、エビのようにくの字に折れ曲がった粒子であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて、昆虫の脂質輸送を担うリポホリンやLTPの立体構造情報を部分的ではあるが解明した。昆虫の脂質輸送機構はヒトを含む高等生物とは異なり、独自のシステムとなっており立体構造も特徴的であるため、これまで知られてきた脂質輸送システムの概念をアップデートしたと言える。今後は昆虫の脂質輸送機構を模倣して、幅広く膜タンパク質やリポタンパク質の研究に応用していきたい。
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