研究課題/領域番号 |
17K15075
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西村 光広 神戸大学, 医学研究科, 助教 (40510285)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ヒトヘルペスウイルス6 / X線結晶構造解析 / X線結晶解析 / ウイルス / 蛋白質 / X線構造解析 / 転写活性化因子 |
研究成果の概要 |
ヒトヘルペスウイルス6はほぼ全てのヒトが乳幼児期に感染するウイルスであるが、その感染機構や病原性発現機構については不明な点が多い。本研究では感染直後にウイルス遺伝子の発現を促進する転写活性化因子であるimmediate early protein 2 (IE2) タンパク質について立体構造と機能を解析した。IE2のC末端領域の立体構造から、DNAへの結合モデルを作製する事ができ、またIE2の機能に関与すると予想される部位を推定した。この情報に基づいて実際に変異体を作製し、それらの転写活性化機能を解析する事によって、IE2の機能に関与している部位を見出す事ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではヒトヘルペスウイルス6の感染開始時に重要な働きを持つIE2についてそのC末端領域の立体構造を詳細に解析し、IE2の転写活性化機能に必要な機能部位を新たに見出すことができた。これらの成果はHHV-6の感染において、実際にIE2がウイルスタンパク質としてどのように機能するかをその立体構造に基づいて解析したものであり、さらに今後IE2がヒト細胞内の宿主因子とどのように相互作用するかを解析していくための手掛かりとなることで、ウイルス感染機構の解明及びその制御法開発へ繋がる事が期待できる。
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