研究課題/領域番号 |
17K15077
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 徳島文理大学 (2018) 慶應義塾大学 (2017) |
研究代表者 |
徳田 栄一 徳島文理大学, 薬学部, 講師 (00757510)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | クロスシーディング / タンパク質凝集体 / ミスフォールドタンパク質 / 神経変性疾患 / 筋萎縮性側索硬化症 / マウスモデル / プリオン様特性 |
研究成果の概要 |
変異型superoxide dismutase-1(SOD1)は、筋萎縮性側索硬化症の運動ニューロン内にミスフォールド体として蓄積する。近年、神経変性疾患の病因タンパク質は、異常型プリオンと似た性質を持つことが指摘されている。すなわち、ミスフォールド体が構造的な鋳型となり、正常型タンパク質のミスフォールディングを誘発するプリオン仮説である。 本課題では、変異型SOD1がプリオン仮説に基づき、野生型SOD1のミスフォールディングを誘発するか、変異型と野生型SOD1を共発現させたマウスで検証した。その結果、野生型SOD1のミスフォールディングが疾患早期から誘発された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SOD1変異を伴うALS患者は、約98%が優性遺伝であるため、変異型と野生型SOD1が共発現している。本課題では、マウスに変異型と野生型SOD1を共発現させると、変異型SOD1が野生型SOD1のミスフォールディングを誘発し、マウスの運動マヒ発症を早めることを明らかにした。本成果は動物実験ではあるが、SOD1変異を伴うALS患者の遺伝形式を再現している。野生型SOD1のミスフォールディングはALS発症に関与していることから、将来、野生型SOD1のミスフォード状態を測定することで、ALSの発症時期が予測できるようになるかもしれない。
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