研究課題/領域番号 |
17K15088
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能生物化学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山下 俊一 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30529095)
|
研究協力者 |
山下 智大
行田 正晃
五十嵐 遼子
チェルヌショワ クセニヤ
趙 宇シン
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | マイトファジー / ミトコンドリア / オートファジー / マイトファジーレセプター / ミトコンドリアDNA / 細胞内小器官分解 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアはATP産生をはじめとする多くの役割を担うオルガネラである。ミトコンドリアは電子伝達系を介してATPを産生するが、その際に漏洩した電子によって自身が酸化傷害を受ける。マイトファジーはそのようなミトコンドリアを分解することで、ミトコンドリア恒常性の維持に寄与していると考えられている。また、ミトコンドリアは独自にmtDNAをもち、mtDNAへの変異はミトコンドリア病の原因としても知られる。本研究で、mtDNAがマイトファジーの基質となるかどうかについて検討した結果、一部のmtDNAがマイトファジーによって分解されることが分かった。また、その際に必要なタンパク質を同定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに、ミトコンドリアの一部がちぎりとられて分解されることを証明してきたが、本研究では、ちぎりとられたミトコンドリアの約半数がミトコンドリアDNAを含んでいることを明らかにした。この割合は、分解条件によって変動したことから、条件によって異なるターゲットが認識されて、正常なミトコンドリアから除かれていることが示唆された。この知見は、ミトコンドリア分解の分子機構を解析するうえで重要な知見となった。また、ミトコンドリア分解に必須なタンパク質を2種類同定し、これらが、一般的なオートファジーを阻害しなかったことから、これらの欠損細胞を用いることで、ミトコンドリア分解の生理的意義の解明へと発展できる。
|