研究課題/領域番号 |
17K15090
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森瀬 譲二 京都大学, 医学研究科, 助教 (60755669)
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研究協力者 |
鈴木 健一
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | AMPA型グルタミン酸受容体 / N型糖鎖 / 一分子イメージング法 / 一分子イメージング |
研究成果の概要 |
四量体で機能するAMPA型グルタミン酸受容体(AMPAR)は、神経細胞シナプス領域に集積し速い興奮性伝達をもたらすイオン透過型チャネルである。これまでにAMPARの主要サブユニットGluA1上の糖鎖構造解析を行い、複数のN型糖鎖付加部位で未成熟な糖鎖(高マンノース型糖鎖)が存在すること、加えて特定のN型糖鎖付加部位では一定の割合で糖鎖付加が成されていないことを見出してきた。一方で、特徴的な糖鎖付加が四量体形成能へどのように影響するかは分かっていなかった。本研究の目的は、AMPAR上の特徴的糖鎖付加の機能的意義を生細胞膜上で解析し、神経可塑性への影響を明らかにすることである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AMPARは記憶学習形成の基盤となる神経可塑性において中心的役割を担うことから、そのチャネル形成調節機構の解明は神経科学分野での重要課題の1つとなっている。本研究成果は四量体形成における糖鎖の重要性を示すものであり、その学術的意義は高いと考える。また、創薬においてAMPARはてんかんや統合失調症などの標的分子として注目されており、事実拮抗薬等が近年研究開発されている。本研究はチャネル形成能を糖鎖が制御することを示すものであり、AMPAR上の糖鎖が新たな創薬ターゲットとなることも期待できる。
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