研究課題/領域番号 |
17K15094
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2018) 慶應義塾大学 (2017) |
研究代表者 |
丹羽 祐貴 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 産総研特別研究員 (20756077)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | C型糖修飾 / 糖転移酵素 / DPY19 / C型糖転移酵素 / C-mannosylation / CRISPR/Cas9 / 糖鎖生物学 |
研究成果の概要 |
本研究では新たなC型糖転移酵素を探索し同定することを目的とした。新規C型糖転移酵素を探索するため、2つのスクリーニング系を考案し、その系の構築を完了した。しかし他の研究により、本研究の目的としていた新規C型糖転移酵素が存在しない可能性が示唆された。そこで様々な角度からその検証を行った。その結果、C型糖転移酵素活性を有していないはずであるS2細胞において、特定のタンパク質でC型糖修飾が確認された。さらにS2細胞のdpy19をノックアウトした結果、本タンパク質のC型糖修飾の減少が確認された。つまり新規C型糖転移酵素は存在しない可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、当初の目的としていた新規C型糖転移酵素は存在しない可能性が示唆された。これによりC型糖修飾の修飾機構はDPY19の経路のみである可能性が示唆され、C型糖修飾の機構と生物学的意義を考察していく上で学術的に意義深い結果が得られた。一方でショウジョウバエS2細胞の有するdpy19についても酵素活性を有する可能性が示唆され、これまで様々なタンパク質に対しC型糖転移酵素を示さなかった原因について探索することで新たな発見につながると考えられ、その結果からヒトにフィードバックすることで疾患との関連など、新たな発見につながる可能性を秘めており、その点においても意義深いと考えられる。
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