研究課題/領域番号 |
17K15105
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物物理学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮永 之寛 大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (70569772)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 走化性 / 濃度レンジ / GPCR / Gタンパク質 / 1分子イメージング / 細胞内シグナル伝達 / 細胞性粘菌 / 1分子イメージング / 生物物理学 / 細胞内情報処理 / シグナル伝達 / 1分子粒度解析 |
研究成果の概要 |
本研究は,真核細胞の走化性にみられる,数万倍に及ぶ広い濃度範囲で誘引物質の濃度勾配を検知する仕組みを明らかにするために実施した。走化性に関与する三量体Gタンパク質1分子を1分子観察顕微鏡で観察し,生きた細胞の細胞膜上での動態を解析したところ,一般的に考えられているGタンパク質共役受容体(GPCR)と三量体Gタンパク質の相互作用様式とは異なる複合体形成が明らかになった。今回発見したGPCRとGタンパク質の複合体は,細胞の応答濃度の最大値を拡張するのに関与していることがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,広い濃度範囲で安定して実現される真核細胞の走化性のメカニズム解明において重要なものである。GPCRは視覚や神経伝達物質,ホルモンなどの受容など,様々な生理現象に関わっており,本研究で見出したGPCRとGタンパク質の新たな複合体形成様式は,走化性のみならず,GPCRを介したシグナル伝達全般においても同様に働く可能性がある。
|