研究課題/領域番号 |
17K15115
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
久保 智広 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (70778745)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 鞭毛・繊毛 / クラミドモナス / チューブリン / 翻訳後修飾 / ポリグルタミン酸化 / TTLL / 運動性 / 鞭毛 / 繊毛 / チューブリン翻訳後修飾 / ポリグルタミン酸化修飾 / クライオ電子顕微鏡 |
研究成果の概要 |
鞭毛繊毛の構築におけるチューブリン・ポリグルタミン酸化修飾の意義を解明するために、哺乳類のポリグルタミン酸化酵素TTLL6と相同な蛋白質を欠損した新規のクラミドモナス変異株ssa11を解析した。ssa11は既存のポリグルタミン酸化修飾tpg1変異株(TTLL9を欠損)と二重変異株にすると、軸糸のポリグルタミン酸化修飾がtpg1よりも大きく低下し、そのために顕著な運動低下を示す。また、興味深いことにssa11tpg1は野生株と比較して鞭毛の構築速度が有意に遅いことが分かった。このことは、ポリグルタミン酸化修飾が軸糸微小管の安定性に何らかの影響を及ぼしていることを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、鞭毛のモデル生物クラミドモナスを用い、チューブリン・ポリグルタミン酸化修飾が鞭毛の構築にどのように関与するかを解明しようとするものである。ポリグルタミン酸化酵素TTLL6を欠失した新規の変異株ssa11を解析したところ、ssa11は既存のポリグルタミン酸化修飾変異株tpg1と二重変異にすると鞭毛の構築が顕著に遅くなることが分かった。このことは、ポリグルタミン酸化修飾が軸糸微小管の安定性に何らかの影響を及ぼしていることを示唆する。鞭毛繊毛は多くのヒト繊毛病に関わる。その構築機構を解明することは生物学的・基礎医学的に重要である。
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