研究課題/領域番号 |
17K15120
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
宮田 暖 九州大学, 理学研究院, 助教 (10529093)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 小胞体 / ホスファチジルエタノールアミン / カルジオリピン / Porin / リン脂質 / 脂質代謝 / 脂質輸送 |
研究成果の概要 |
本研究を通じ、我々は、細胞内リン脂質合成とその制御機構について、(1)新規CL合成経路を発見し、これがミトコンドリアPEによって制御されていること。(2)PS脱炭酸酵素Psd1依存的なPE合成に関与する因子として、ER膜タンパク質Ice2を見出し、これがER局在型Psd1の量に影響すること。(3)ミトコンドリア外膜タンパク質Porinがミトコンドリア内PE、CL合成に重要な役割を担っており、さらにミトコンドリア内PE合成制御に関与すること。などを見出した。これらの知見は、細胞内リン脂質恒常性維持機構の全容解明に大きく貢献するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リン脂質の合成とその制御は、細胞恒常性の維持に必須の過程である。リン脂質の合成には、原料となる脂質が合成された場から、目的のリン脂質が合成される場まで輸送される必要がある。これまでに、各リン脂質の合成酵素群は大方同定されてきた一方、リン脂質の細胞内輸送機構およびその制御機構については、未解明の点が多く残されており、現在細胞生物学におけるホットトピックとなっている。本研究では、ミトコンドリアにおけるリン脂質の輸送と合成、およびその制御の分子機構について、複数の新規因子を発見するなど、非常に重要な知見を数多く見出しており、当該分野の推進に大きく貢献した。
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