研究課題/領域番号 |
17K15122
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
佐々木 桂奈江 兵庫県立大学, 生命理学研究科, 助教 (80752427)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ストレス応答 / ゴルジ体 / 糖鎖修飾 |
研究成果の概要 |
ゴルジ体ストレス応答とは、ゴルジ体の処理能力を超える事態に対して、能力を増強することで恒常性を維持する、細胞の生命活動に必須の適応機構である。本研究では、ゴルジ体で特異的に起こるプロテオグリカン型糖鎖修飾に焦点を当て、その修飾能力を増強させるストレス応答機構を解明することを目的とした。 プロテオグリカンの糖鎖修飾能力低下を誘導すると、複数のプロテオグリカン型糖鎖修飾酵素遺伝子の発現上昇がみられた。これら遺伝子群についてプロモーター解析を行い、プロテオグリカン型糖鎖修飾能力を増強する新規転写制御配列の同定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個々の細胞小器官は環境に応じて機能を増強する仕組み、すなわちストレス応答機構をもつことが、所属研究室を含めた複数の研究グループによって報告され始めているが、小胞体以外の細胞小器官についてはまだ歴史が浅く、詳細な分子メカニズムについては不明な点が多い。本研究はゴルジ体ストレス応答のプロテオグリカン糖鎖修飾特異的な新規経路の存在を示し、その分子機構の一部を明らかにすることができた。 本研究をさらに進めることで、ゴルジ体ストレス応答という細胞生物学の重要課題に貢献するとともに、軟骨形成不全や損傷脊髄再生などの疾患に対する治療方法開発に大きく貢献したいと考えている。
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