研究課題/領域番号 |
17K15123
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
井手 隆広 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (40777801)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | Cfap53 / Ccdc11 / ノード繊毛 / CFAP53 / 外腕ダイニン / 生理学 / 生体分子 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
本研究により、軸糸タンパク質Cfap53は運動性繊毛を持つ細胞で発現し、繊毛のProximal側に局在する軸糸タンパク質であり、繊毛を駆動させる外腕ダイニンの構築には必須ではないが、ダイニンと軸糸を強く結合させるタンパク質であることが分かった。また、Cfap53による結合力が無いと、外腕ダイニンは繊毛駆動力を発生できないことが明らかになった。ここからCfap53欠失マウスの気管では、活性化したダイニンの発生する力が軸糸との結合力を上回るので一部のダイニンで解離が起きるという繊毛運動に関するモデルを構築した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、Cfap53がダイニン及びダイニンドッキング複合体ではない、ダイニンの結合に寄与する軸糸タンパク質であることが明らかになった。特に、気管繊毛では根元付近に局在し、これはダイニン重鎖Dnah11の局在と似ていることから繊毛構築に関する新たな局面を提供できるものと期待している。 さらに、Cfap53欠失マウスの気管繊毛における、一部の外腕ダイニンが欠失するという特徴とダイニンの機能不全化は、繊毛運動の原動力となるダイニンのすべり力と根元を固定させる静的な力の比較を可能にする糸口になると考えている。
|